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Posted by つくばちゃんねるブログ at

2019年12月07日

黒帯~14年間の振り返り~


マックス柔術アカデミー&ヨガスタジオ錦糸町本校にて、MAX先生先生より黒帯を授与していただきました。

昨夜、セルフディフェンス世界大会優勝祝勝セレモニーに参加しました。
その際、サプライズで黒帯を巻いていただきました。
予想だにしていないことだったので、非常にびっくりしました。
ありがとうございました!

さて、黒帯をいただいたタイミングで私が柔術を始めた14年間を振り返ってみたいと思います。

14年前の2005年、27歳の私は定休日の無い飲食店の店長をしていました。
ほとんど休みの無い状況で、朝から夜遅くまで働いており、運動する時間も体力もない日々で、20後半にして完全なる中年体型になってしまいました。
そんな中、そのお店に広告の営業に来ている同い年の営業マンに、「この前、面白いところに営業に行ってきましたよ」と、初めてマックス柔術アカデミー&ヨガスタジオの存在を教えてもらいました。
彼とは同い年ということと格闘技好き(当時はPRIDEが大流行、私は”柔術マジシャン”ノゲイラが好きでした)もあり、ランチをいっしょにする仲でした。
「あのホイス・グレイシーから教わった方がやられているそうですよ!無料体験レッスンもあるみたいです。」
彼のその言葉を聞いたとき、すぐに無料体験だけでもしてみよう!と決めました。
なんとかスケジュールをやりくりし、ドキドキしながら、墨田区菊川のファミリーマートの上にあったマックス柔術アカデミー&ヨガスタジオのドアを初めて開けました。
第一印象は、広くて明るい!
一般の方が想像している格闘技道場のイメージを私もイメージしていましたが、そこには真逆の空間がありました。
そして、ごつくて強面の人が出てくるのではなく、ニコニコしたお兄さん(MAX先生)が出迎えてくれました。
今思えば、このMAX先生との初対面が私の人生を変えた出会いでありました。
ドキドキしたまま無料体験クラスが始まりました。
参加者は私ともう一人同い年ぐらいの男性でした。(彼も入会しました。)
現在の無料体験クラスと同様のセルフディフェンスを教えていただいたのですが、非常に説明がわかりやすく、しかもテクニックの効果がわかりやすいので、面白い!
私はすぐに入会を決めました。

こうして私の柔術ライフがスタートしました。
入会はしてみたものの、通常の業務に加え、仕事を投げ出して辞めてしまった上司の尻ぬぐいなどもせざるを得ず、スケジュールの調整に苦心し、何とか週1は通うと思っていたのに、気が付けば1ヶ月で1回も行けないなんてこともありました。
そんな状況では、上達するはずもなく、ただし口だけ達者な、今思えば悪い生徒でした。
そんな状態で数ヶ月、会社を辞めることを決意、結果、有給消化中は毎日のように道場に通うことが出来ました。
夜にクラスに参加できるように、昼間働ける会社への転職活動をしました。
しかし、なかなか思うようにいかず、派遣&アルバイトで食い扶持を繋げていました。
この頃、道場にはほぼ毎日通えるようになったので、わずかではありますが、道場のお手伝いもさせていただくようになりました。
ただ、今のように道場を開いたり、インストラクターになったりという考えはこのころは無かったと思います。
時間があったのと何より、MAX先生が作り出す空間が楽しく居心地の良い場所だったので、そこに長くいたいと感じていました。
長くいるだけでなく、練習もしました。(アルバイト無い日は、夜練習後に飲みに行き、道場泊まって午前中練習する日々)
そうするとみるみる体重も減り、体型も変わり、ちょっと自信もついてきました。
そして、2006年12月に初めての試合に出場しました。
結果は判定負けだったと記憶していますが、何より初めての減量だったので、知識も何もないまま食わずに体重を落とすという方法だったので、試合から数日後、栄養失調でダウンしてしまいました。
年末だったため、病院も道場もお休みで、ひとり暮らしの部屋で倒れていました。
誰かに連絡すればいいじゃん!て思うかもしれませんが、そんなパワーも無かったのです。
年明け、何とか近所の病院へ行き回復。
こんな経験もあり、減量に関する勉強も自力でしたり、MAX先生にアドバイスしていただいたり、今では減量は上手にできるようになりました。

しかし、派遣&アルバイトだけでは、生計が立たなくなってきました。
時間的に道場に通える仕事を探し、築地の魚屋に就職しました。
夜のクラスに参加し、3時間ぐらい寝て仕事へ、昼過ぎに帰宅しまた3時間ぐらい寝て、夜のクラスへ。
平日はそんな日々を過ごし、週に4日くらいは通うことが出来ていました。
この間、試合にも何回か出場し、優勝はできなかったと思いますが、何回かは勝つことが出来ました。
そんな中、2007年11月、柔術ライフをスタートしてからちょうど2年、MAX先生より青帯を授与していただきました。
正直、実力が伴っていたかというと自分の中では微妙ではありましたが、MAX先生がご判断されたことなので、マックス柔術の青帯として実力が伴っていくようにより一層頑張らなければいけないと決心したのを覚えています。

2008年4月築地の魚屋を退職し、以前より社長から直接誘いを受けていた飲食店へ入社。
この時、マックス柔術が私の生活の一部であることを社長に告げ、週に3回は練習に行けるようにと口約束をしました。
しかし、現場の上司には伝わっていなかったのか、スルーされたのかはわかりませんが、なかなか難しい状況が待っていました。
仕事は中途半端にしたくないし、道場にも行きたいという中で何とか時間をやりくり(仕事を超特急で終わらせ、勤務時間より前にお店を出て道場に向かったりもありました)し、最低週1、行けるときは週3というペースで通っていました。
なので、派遣&アルバイトや魚屋時代のように道場のお手伝いは出来なくなってしまいました。
そんな日々を過ごす中、2008年10月に現在は妻となった女性がアルバイトをしていた店舗へ移動になり、運命の出会い。
これだけはハッキリとしておきますが、交際を申し出てきたのは向こうからです。
私は職権乱用はしておりません。
どっちでもいいよ!ですよね、すみません。

青帯として道場に通う中、そして彼女と交際を続け、将来について話をしていく中で、以前よりぼんやりと持っていた将来のビジョンがよりはっきりとしてきます。
「自分の人生をいい方向に変化させてくれた柔術を、いや、マックス柔術を多くの人に届けていきたい。その為に、道場を開きたい。」
すぐにMAX先生にお時間を作っていただき、彼女同席の元、その意思を伝えました。
自分でもその道に進むためには、自身が闘う実力もインストラクターとしての実力も道場の長としてのさまざまな能力を付けていく必要がある、現時点では大きく劣っている自覚はありましたが、決意だけは揺るがないものがありました。
2009年10月に飲食店を退社、その前にMAX先生にお願いし、フルタイムでのアシスタント、内弟子としてご指導いただけることになりました。
その間、生活面では彼女とその家族の世話にならなければならず、住所は彼女の実家のつくばに移し、2010年4月入籍しました。

また、その頃よりキッズクラスのインストラクターを完全にひとりで任せていただけるようになりました。
キッズクラスには当時は想像もつかなかったいろいろな特性の子がいて、それぞれに指導していくなかでいろいろと勉強になりました。
今では2人の息子の父となりましたが、このころの経験がつくば竹園支部での指導にも家庭内でも、本当に生きています。

2011年5月末から~7月末には、アメリカ・LA~ブラジル・リオデジャネイロでの修業を敢行。
LAで世界選手権出場(初戦敗退)、MAX先生も修業時代を過ごされたCaique柔術アカデミー
で毎日朝晩練習とキッズクラスへのアシスタント参加(1ヶ月半)、リオデジャネイロに渡りマスター&シニアインターナショナル出場(優勝)、グレイシー柔術出発の地グレイシーウマイタ本部での練習。
2ヶ月の間で、たくさんの貴重な経験をすることが出来ました。
マスター&シニアインターナショナル出場に向けては、私の不手際から出場が危ぶまれましたが、MAX先生が各所に連絡等してくださり、出場することが出来ました。
ありがとうございました。
また、この海外修業中に長男の妊娠がわかりました。
一番体調が不安定な時期にそばにいられませんでした。

青帯~紫帯時代は、たくさんの試合に出場しました。
試合に向けて道場で仲間とハードに練習し、試合の場でそれをぶつけ、うまくいかなかったことを道場に持ち帰って、MAX先生のアドバイスを仰ぎ、また仲間と練習する。
その循環が自分の実力を上げる最善の方法だと考えていました。
その頃は30前半だったのもあり、3週連続試合をしてもダメージの残らない体力がありました。
青帯~紫帯時代の主な戦績は、
2007年
第1回関東ブラジリアン柔術選手権 <3位>
2008年
Giアマチュアオープントーナメント2008関東大会 <準優勝>
2009年
第2回 全日本NO-GIオープントーナメント <優勝>
2010年
第3回関東NO-GIオープントーナメント <階級 優勝 、無差別級 優勝>
ASIAN OPEN <3位>
ヒクソン・グレイシー杯国際柔術大会2010<準優勝>
2011年
第5回全日本マスター&シニア選手権大会<準優勝>
ブラジリアン柔術世界選手権2011(アメリカ・ロングビーチ)<出場>
South Bay OPEN(アメリカ・カリフォルニア)<準優勝>
Masters&Seniors International2011(ブラジル・リオデジャネイロ)<優勝>
ヒクソン・グレイシー杯国際柔術大会2011<準優勝>
2012年
ブラジリアン柔術世界選手権2012(アメリカ・ロングビーチ)<ベスト16>
ヒクソン・グレイシー杯国際柔術大会2012<優勝>
World Masters&Seniors2012(アメリカ・ロングビーチ)<3位>
ASIAN OPEN<3位>
2013年
全日本柔術選手権<階級 準優勝、無差別級 3位>
World Masters&Seniors2013(アメリカ・ロングビーチ)<階級 準優勝、無差別級 3位>
2014年
全日本マスターズ選手権<優勝>
ASIAN OPEN<3位>
ヒクソン・グレイシー杯国際柔術大会2014<無差別級 3位>
2015年
ASIAN OPEN<優勝>

2012年11月紫帯を授与されました。
青帯期間はちょうど5年。
一番長い帯色期間になりました。
私はこの青帯の期間が長くてよかったと思っています。
道場の中には自分より上の帯、茶帯紫帯の人がいて、下の帯の白帯の人たちもいる。
上の帯の人たちには全力でぶつかっていって自分のテクニックのレベルを上げることが出来るし、白帯の人にはテクニックを教えることで自分のインストラクションのレベルを上げることが出来る。
もしかするとMAX先生の親心もあったかもしれません。
一方で紫帯は、MAX先生がインストラクターレベルと認めることが出来る人だけが巻ける帯。
自分が強さを持っており、かつビギナーへテクニックを教えることが出来る。
自分もそんなレベルに到達できたとこの時はとても嬉しかったのを覚えています。

2015年1月29日マックス柔術アカデミー&ヨガスタジオつくば竹園を仮道場にてオープンしました。
道場の命ともいえるマットは、菊川道場で使用していて、いろんな人たちの思い出と汗がにじんだマットをMAX先生に譲っていただきました。
マックス柔術イムズをつくば竹園支部にも持ち込むという意味合いもありました。
ただこの時のオープンについては、MAX先生との話し合いが不足していたと今でも感じており、反省しています。
つくば竹園支部オープン後もまだまだ紫帯、キッズクラスの指導や錦糸町本校でのクラス参加は続けさせていただきました。

2015年12月茶帯を授与されました。
2016年5月マックス柔術アカデミー&ヨガスタジオつくば竹園、現在の道場に移転。
2019年冬までは、錦糸町本校での練習に参加させていただいていました。
キッズクラスは水曜日のみ現在でも指導させていただいています。
茶帯時代の試合の成績は、小さいトーナメントでの優勝はあるものの、ワールドマスターは最高3位、アジア大会、全日本マスターは最高2位とMAX先生との約束である茶帯のビッグタイトルを獲得することはできませんでした。
つい先月、オーストラリア・ゴールドコーストにて開催されたヒクソン・グレイシー杯セルフディフェンスチャンピオンシップにMAX先生とのチームで出場し、優勝することが出来ました。
私自身としては、優勝できたことはもちろんですが、練習を含め長い時間をMAX先生と二人で過ごすことが出来たことが非常に有意義な貴重な時間となりました。

2019年12月6日金曜日、セルフディフェンスチャンピオンシップ優勝祝勝セレモニーの席にて、MAX先生より黒帯を授与していただきました。


こうして振り返ってみると、MAX先生との出会いが私の人生を変え、MAX先生の下で柔術をやってきたから、今の自分があると改めて思います。
MAX先生からは柔術のテクニックだけでなく、道場の在り方、人との付き合い方接し方などなどたくさんのことをご指導いただき、学ばせていただきました。
特に15年間、ほぼ一人で道場を守ってこられた。
これはなかなかできることではないと、もうすぐ5年を迎えるつくば竹園支部の現状を考えると本当にそう思い、MAX先生の凄さを感じています。
また、最近は道場の在り方について自分自身考えることがあり、ゴールドコーストでの日々の中で話を聞かせていただいたMAX先生の考え方、やり方に自分も近づきていけるようにもっと努力しようと考えています。
MAX先生の方からお前もういいやと言われるまで、付いていき、支えられるようになっていきますので、今後とも宜しくお願い致します。


マックス柔術アカデミー&ヨガスタジオ錦糸町本校、つくば竹園支部の生徒の皆さん、皆さんの道場は、ここにあります。
仕事やプライベートで辛い時や悩んでいる時、そんな時でも道場のドアは開いています。
練習できなくても、話をするだけでもいいんです。
一歩踏み出して、道場に歩を進めてみてください。
先生や仲間が笑顔で迎えてくれますよ!

そんな存在でありたい。



ありがとうございました!
Thank you!
Obrigado !



マックス柔術アカデミー&ヨガスタジオつくば竹園
川村 Haneicie 正二
  

Posted by Haneicie at 22:14Comments(0)柔術